朝8時に姫路駅集合とのことで5時起床、6時出発。8市のうちで一番遠いのが豊岡市。ちなみに播但市議会議長会の構成市は、姫路市、宍粟市、たつの市、相生市、赤穂市、朝来市、養父市、豊岡市です。
〇1日目:佐賀県嬉野市
春の視察での総務委員会視察先。短時間で2度目の来訪ですが、新庁舎建設中とのことでこの庁舎に来るのは最後かと。
移動:自宅→議長車→姫路駅→博多駅→中型バス→嬉野市議会
| 嬉野市 | 人口(R8/4/1) | 24,015人 | 面積 | 126.41㎢ |
産業別 | 第1次 7.7% | 第2次 23.6% | 第3次 66.8% | 分類不能 1.9% |
就業人口 | 13,393人 | ※産業別、就業人口はR2国勢調査時 | ||
豊岡市 | 人口(R8/6/30) | 72,899人 | 面積 | 697.55㎢ |
産業別 | 第1次 5.6% | 第2次 26.6% | 第3次 66.5% | 分類不能 1.3% |
就業人口 | 39,194人 | ※産業別、就業人口はR2国勢調査時 | ||
嬉野市は佐賀県の西部に位置し、長崎県と隣接しています。面積は126.41㎢で、その多くをなだらかな山林や茶畑が占める自然豊かなまちです。人口は約2万4千人で、少子高齢化や人口減少といった地方共通の課題に直面しています。
「日本三大美肌の湯」として全国に名高い嬉野温泉や、約500年の歴史を持つ特産品「うれしの茶」、また塩田津の重要伝統的建造物群保存地区など、豊かな歴史と観光資源に恵まれています。2022年秋には西九州新幹線の「嬉野温泉駅」が開業し、それを起爆剤とした新たな観光誘客やまちづくりが進められています。
(大雨警報発令中でしたので外の写真が取れませんでした)
〇視察テーマ:議会活性化の取り組みについて
嬉野市議会では「議会活性化特別委員会」と「議会広報特別委員会」が2年ごとに役割を交代しながら運営されている。
・形式: 以前は大規模な報告会(100人規模)だったが、現在は小規模なコミュニティ単位やワークショップ形式へ移行している。
・対象の多様化: 地域コミュニティに加え、消防団、PTA、婦人会、高校生など、幅広い層との意見交換を実施。
・意見の活用: 頂いた意見は整理して市長へ提出するとともに、委員会の調査研究や一般質問のテーマとして活用される。
・課題: 参加者の固定化が課題であり、議員が自ら市民に声をかける(1人あたり3名程度)などの動員努力が行われている。
議会活動の質を担保し、市民への説明責任を果たすための独自の評価システムを導入している。
・議会改革状況審査会
構成: 外部委員4名(行政区長代表2名、議会OB 2名)で構成。
評価方法: 議会基本条例の条文に基づいた24項目について、議会の自己評価を外部委員が「丸・三角・バツ」で厳しく審査する。
透明性: 審査結果はホームページ等で公開され、継続的な改善サイクル(PDCA)の起点となる。
・議員報酬と活動の可視化
活動記録: 議員の活動(会議出席、調査研究、地域活動等)を時間と日数で詳細に記録。
報酬改定の根拠: 客観的な活動データと他自治体との比較、加算方式の計算等を用いて、報酬審議会に対し「議員活動の可視化」を提示。これにより、報酬引き上げを実現した経緯がある。
-所感-
7名の議員に参加いただき、質疑応答をする中で議員としての質の高さを実感しました。常に創意工夫を続けて市民との対話を重視して当局に提言を行っていく姿勢は豊岡市議会も見習うべきであり、また議員の資質としてファシリテーション能力が必要となってきていることを改めて実感しました。但馬3市合同勉強会で是非実施していければと提案するところです。
〇2日目:佐賀県鳥栖市
いつもの運動が出来ないので恒例の朝散歩。今回の視察ではスタジアムに縁があり、サガン鳥栖のホームグラウンドが線路を挟んで目の前に。その隣にはサロンパスアリーナが。前日の警報の雨も上がっており、20分ほど周辺を散策。
| 鳥栖市 | 人口(R8/6/1) | 74,229人 | 面積 | 71.72㎢ |
産業別 | 第1次 1.6% | 第2次 24.0% | 第3次 71.9% | 分類不能 2.5% |
就業人口 | 34,286人 | ※産業別、就業人口はR2国勢調査時 | ||
豊岡市 | 人口(R8/6/30) | 72,899人 | 面積 | 697.55㎢ |
産業別 | 第1次 5.6% | 第2次 26.6% | 第3次 66.5% | 分類不能 1.3% |
就業人口 | 39,194人 | ※産業別、就業人口はR2国勢調査時 | ||
鳥栖市は佐賀県の東端に位置し、福岡県(久留米市等)と隣接しています。九州を縦横に結ぶ高速道路(鳥栖JCT)や鉄道(鳥栖駅、新鳥栖駅)が交差する「交通の要衝(クロスロード)」として発展してきました。面積は71.72㎢と県内で最もコンパクトですが、人口は約7万4千人を擁し、現在も比較的活力を保っている都市です。
交通利便性の高さを活かし、多数の企業が進出する物流拠点や工業団地が形成されており、佐賀県内でも有数の産業都市としての顔を持っています。充実した雇用環境や福岡都市圏へのアクセスの良さから子育て世代の転入も多く、県内では人口減少が緩やかな特徴があります。また、プロサッカークラブ「サガン鳥栖」のホームタウンとしても全国的に知られています。
〇視察テーマ:議会報告会の取り組みについて、議会BCP防災訓練の取り組みについて
鳥栖市議会では、議会基本条例に基づき、年1回の報告会を実施している。
・運営方法: 広報広聴委員会が中心となり、実行計画(班編成、周知方法、報告事項)を策定。
・中学生議会: 新庁舎開庁に合わせ、市内5校から中学生を招いた意見交換会を実施。
・ワークショップのテーマ設定: 「鳥栖の未来に向けたこと」など、市民が発言しやすいソフトなテーマを設定。
・ファシリテーション: 議員がファシリテーターを務めるが、その技術向上(ファシリテーション研修の必要性)が今後の課題として挙げられている。
大規模災害時においても議会機能を維持するための体制を構築している。
・議会BCPの策定プロセス
令和2年、議会改革検討会において災害対応計画の策定を優先テーマに設定。
令和3年に「議会BCP」および「議会災害時対応要綱」を策定。
・災害対策会議の組織
設置基準: 市の対策本部が設置された際、議長が協力の必要を認めた場合に設置。
構成: 議長、副議長、各常任委員長等(計6名)。
任務: 議員の安否確認、災害情報の共有、市対策本部への提言・要望の集約。
・訓練の実施実績
鳥栖市では毎年1回以上の訓練を義務付けており、毎年実施している。
-所感-
こちらの報告会でもファシリテーションの重要性を認識。多くの部分で議員が主体的に取り組んでいることから、イベント経験が多くある私にとってはすぐにでも実施できるなとも。議会BCPについては災害対策本部に議長が招集されないところが大きく異なっており、災害時に議員が動くリスクが認識できていないように感じたが、訓練の重要性やオンライン会議の実施は取り入れるべきと感じた。
いずれも議員としての活動が大変優れており、自己分析シート導入や議会基本条例の改定にポイントがあるのではと感じた。豊岡市議会でも是非取り組みたいところであるが・・・
移動:中型バス→鳥栖市議会→博多駅→岡山駅→姫路駅→議長車→自宅


