2019年3月28日木曜日

気仙沼DMOへ視察に

2月25日~26日、気仙沼DMOが導入しているポイントカードが参考になるよと山田桂一郎先生に教えていただいたので、友達コネクションをフル活用してアポイントをとっていただき商工会異業種交流「里山を遊ぶ会」弾丸ツアーを決行しました。

震災から8年。
夜に到着したために付近の様子が分からないまま、仙台空港より2時間以上かけて気仙沼市へ。
予想していたほど寒くなく、コートやマフラーなどが活躍の場を失いました。

翌朝ホテルを出て、道中をみると津波の爪痕の深さを実感。広大な空き地が至る所に広がり、築堤の高さや工事の規模も想像を超える規模。インフラ整備は正に国家事業と言える取り組みです。

まだまだ道半ばの復興事業ですが、完了していくほどに作業員が減り、地元への消費効果が減るという副作用もあるとのこと。人口減少とのダブルパンチが地域経済の疲弊を加速してもいます。

■今回の視察での学び
・地域の消費を上げ、逃がさない取り組みこそ地域活性化の要点。事業者のことを考えて地域内消費にこだわる
・チームビルドして一定の成果を出すまでの期間は4カ月以内!言い出しっぺが動くこと
・お客さんから知る!思い込みはやめ、数字の事実に基づくこと。悩んだらファン(顧客)に聞く
・「網羅性」や「平等性」をやめ、ニーズに沿った「不平等」を作る
・マーケティングは基本的にコミュニケーション。お客さんとも加盟店とも密に!
・DMOも色々なパターンがあるが、地域を一つの会社と見立て、ダブリと洩れを防ぐ戦略策定と町のボードメンバーに話を通しておく意思決定の仕組みが有効
・商工会で実施中のまちゼミ「とくまるゼミナール」は、気仙沼の「ちょいのぞき事業」→人づくりワークショップ「ば!ば!ば!のば」と類似しており、里山を遊ぶ会で進めている「いなか留学」の取組と繋げて広げていくことでさらに地域事業者の可能性を引き出し、魅力と質の向上を進めていける!と確信

視察全般については、アテンドいただいたコムサポ―トオフィスの今井ひろこさんのブログに丁寧にまとめてありますので、そちらを是非ご覧ください。
・前編
 https://www.com-support-co.jp/blog/11408
・後編
 https://www.com-support-co.jp/blog/11436

■最後に
今回の3月議会で気仙沼視察での学びを市政へ活かすべく質問しましたが、震災復興とこちらでは状況が異なるとの答弁をいただきました。本質的には地域を元気にする点で同じだと思うのですが、今回もうまく噛み合いませんでした。
行政と共に動くと物事の進み方が大変早いと頼りがちですが、やはりあてにせず地道に進める方が行動も修正も回転も早く、結果として地に足のついたいい取り組みに出来ると思います。
ただ、市政と地域の取組との差がますます開く現状を改善することは、私の役割の一つだと思い、引き続き取り組んでまいります。