2020年3月30日月曜日

波乱の3月議会終了!

 10度目の一般質問となった3月定例議会でしたが、新型コロナウィルス感染症対策が急がれる中での開催となりました。
 通常であれば新年度予算がメインとなるのですが、かつてないほどの暖冬とこの新型肺炎の影響下で早急な対応及びそれに伴う補正予算も大きくクローズアップされました。

 また、この1年間議会で多く取り上げられた公共施設再編については、学校施設に関連するものが多くあり、小中学校適正規模適正配置計画策定審議会や地域デザイン懇談会で議論されると差し戻されるものの、幼保一元化のあり方計画も同時に進められるなど一貫性を欠く不安感は今議会でもぬぐえませんでした。
 ただ、新文化会館など大型公共施設整備は、今この段階においてはいわゆる景気浮揚のための公共事業の色合いを濃くして、地域事業者に対して積極的に実施していただきたいと思います。

 私の一般質問は予算と経済政策について行ったのですが、詳しくはひろしんぶん10号で。
 今議会全般を通じて、当局の視点は相変わらず「ヒト」に向けられていないなぁと感じます。強いて言えば「モノ」や「コト」ばかりで語られています。

 災害といっても過言ではない現在の状況、市民生活の場に立って考えなければならないことや、事業者や生活者に対して時間がかかるけどこの際やらなければならないことがたくさんあると思うのですが、市の姿勢は「観光」のために「子ども」と「演劇」により注力するとのこと。生活支援全般は国や県にお任せと、達観しているようにすら感じます。(市の制度融資はその存続について問いましたら、廃止ではなくコロナ対策メニューが追加されました)
 結局、市は「カネ」や「知恵」以外でしか当てにできず、一般はそこに市の役割を求めるので何もできないというのが実情のようです。

 真に生活に密着した視点からでは、2月に策定された豊岡市地域コミュニティビジョンを実現するためには官民の間、自分たちで担う「公」を強化していくほかならず、このまま進むと合併した市を分割し、地域の実情に合った住民自治を進めていくことが地域の未来につながると言えそうです。