2021年7月15日木曜日

久々の委員会議会懇談会開催

ワクチン接種が進められていく中で、人の集まりの自粛が徐々に緩和されてきました。
まだ管外視察などは相手の状況もあり難しいかと思いますが、市内での会議や意見交換などはマスクを着用するなど感染予防を行った上だと問題なく実施できると思います。

5月に発行したとよおかし議会だよりにおいて、意見交換会の募集をしました所、所属する建設経済委員会へは東播建設労働組合但馬支部さんより申し込みをいただきました。

以前から毎回この時期に募集するもほとんど申し込みがなく、相手先に依頼をかけることが多いのですが、これも市長選以降の市民の関心度アップの一端かと思いました。

今回は副委員長という職責を担っているので、質問よりも進行や先方とのスムーズな意見交換に注力しました。

〇ポイント
課題と要望が項目として設けてありましたが、ご提案いただく形でご意見をお聞かせいただき、大変ありがたかったです。

1.新築物件は大手ハウスメーカーに太刀打ちが出来ず、一人親方など零細事業者にとってはリフォーム補助金が有効であり、技術の維持にも寄与する。タイル屋や左官屋などは特に厳しい。
2.職人や後継者育成には時間がかかるが、2次や3次下請で安く叩かれることにより若手活用では時間や技量不足で足が出てしまう。公契約の条例化の検討も。電動工具は使えても必要な技術が未熟のまま。
3.県の表彰制度のように市でも職人表彰制度を設けて欲しい。職人の矜持にも寄り添い、大変喜ばれる。費用対効果が高いともいえる。


課題としては、今年の状況が既に異常な事態となっており、ウッドショックは深刻な状況にあるとも。日本の木材に対する価値観が世界の見方と大きく異なり、良い木材を安く仕入れる行動がネックとなっているとのこと。

国産材の見直しに繋がればいいのですが、国産材は乾燥機を使っても最低で3カ月、市場に出るまでにかかるとのことでしかも高コストになるとも。

少子高齢化と大手ハウスメーカーの進出、資材の高騰、簡単な工事を頼みたくても依頼先が分からない需給のミスマッチなど建築業を取り巻く環境は課題だらけ。

国や県と共に行政として取り組まなければならないことも多く含まれていると思います。
持続可能な社会として市民の暮らしを根っこから支えるため、議員も当局や関係者と一丸となって働きかけていかなければならないと改めて思いました。

2時間を超える質疑応答、組合の役員の皆さんも委員の皆さんも大変ご苦労様でした。