少し遅くなりましたが、1月と2月に文教民生委員会で管内視察がありました。
今回の視察は主に小学校でした。幼少期における非認知能力の向上及び公共施設再編に係る学校園のあり方も視察テーマとして意識しつつ、現場から知ることも大変重要です。
1月15日 資母小学校「演劇ワークショップ(1年生、2・3年生)」
今年度3回目最終となるワークショップを参観し、学校給食(227円/1人あたり)をいただきながらコーディネーター及び学校関係者とランチミーティングを行いました。
-所感-
・指導員である青年団の方々もキチンとセミナーを受けてOKをいただいたとのこと。
・実際に低学年での指導を見ると「考えさせる」「褒めて伸ばす」ことが徹底されている。
・発想をいかに引き出すかがこのワークショップの肝。
・本当に些細なことでも工夫を褒める。
・回を経るごとに声や行動も大きくなり、先生方も驚くほどの児童も。
・給食が美味しく、栄養士さんの工夫と苦労が感じられた。
・資母小学校、大変大きな校舎であるが老朽化も見られ、色々考えていかなければならないと。
とにかく子供の集中力が素晴らしく、下手な大人だと負けてしまうかと。わが子に対してもここまで真剣に向き合っているか問われるとちょっと顔向けできないなと反省です。
ただ子供たちの発想の原点は日ごろの生活に根差しており、経験で差が出ることは否めない。落ちこぼれないようにしっかり見ることを考えると3名程度の指導者がやはり必要かと。
青年団の移住者が生計を立てる基礎になり得るかといえばそうだと思います。
2月4日 中竹野小学校「複式学級(3年生4年生)」
1年生が今年度0人という中、3年生2人と4年生8人の計10人で行う複式学級での主要科目・算数の授業を参観し、その後学校関係者とミーティングを行いました。
-所感-
・とにかく先生が1時間で2クラス分の段取りをすることは大変。
・先生も児童も集中力が素晴らしいが、国語など音読がある場合は気が削がれるのでは。
・委員長が授業の進行補助を行うことは良いと思う
・システム担当と分担して空白がないようにすることは良いと思う。
・反面、担任の見ていない時間があることへの不安はある。
・同じ地域内で気心の知れた少人数であることのメリットは大きい。
・手のかかる児童がいるケースでは授業の遅延は大きな問題になる。
・小小連携は有効に機能している。
・校舎の老朽化は今後深刻な問題。
・教師の力量に頼むところが大きい。
小規模校の現実は、統廃合を避けて通れないでしょう。しかし学校はまちの根幹であり、長い目で見てどうあるべきか広く地域全体で考えるべきでしょう。また小中一貫教育というスタンスから考えると新設することも念頭に置く必要があると思います。
大規模校、標準校、小規模校それぞれその地域にあった子どもの育ちに繋がっているように思います。地域の役や密接な関係が嫌で都会に戻ってしまった方の話もお聞きしたことがあります。地域を担い支える教育こそふるさと教育の根幹だと思いますが、現代の教育にはそぐわないのでしょうね。


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